世界に1台の音と香りが出るオルガンに触れるイベント
国の重要文化財に指定されている大阪市中央公会堂(大阪市北区)で、12月23日午後1時から「ワンコイン見学会&コンサート」が開かれる。クリスマス前のひとときを、建物の素晴らしさを味わうとともに音楽を楽しんでもらおうと企画された。
500円でゴスペルやジャズコンサートが聴けるほか、世界に1台しかない、音に合わせて香りが出るオルガンも登場する。この幅約4㍍、高さ約2㍍の「香りを奏でるオルガン」は、1857年に英国の調香師・ピエスが発表した香りの音階「香階」に着想を得て、柔軟剤のCM用に日本で製作され10月に完成した。
オルガンには天然香料の入った小瓶が並び、鍵盤を押すと瓶がスライドして蓋が外れると同時に空気が送られ、香りと音が同時に出てくるしくみ。1つの音ごとにローズ、ラベンダー、バニラ、ペパーミント、ムスク、ジャスミンなど46種類の香りを割り当てている。当日はプロ演奏家による演奏のほか、実際に鍵盤に触れて香りと音のハーモニーを体感できる。