文楽の語り手と芸名を「太夫」に 60年ぶりに統一

文楽の語り手と芸名を「太夫」に 60年ぶりに統一

文楽協会などは、人形浄瑠璃「文楽」の芸名につけられる「大夫」の表記を「大きい」という漢字から「太い」という漢字に変更すると発表した。
これまで文楽の世界では「たゆう」という言葉は「一般的な語り手を指す場合は「太い」、それぞれの芸名では人間国宝の竹本住大夫さんのように「大きい」で表記されてきた。
芸名の「たゆう」の表記については、義太夫節で知られる江戸時代の竹本義太夫は「太い」を使っていた。そこで技芸員の中から、竹本義太夫にならって「太い」にそろえたいという声が挙がり、今回およそ60年ぶりに統一することになった。
大阪・日本橋の国立文楽劇場は4月2日に初日を迎える春の公演から表記を統一する予定。