16市町が危険区域に 大和川など洪水による浸水想定

16市町が危険区域に  大和川など洪水による浸水想定

国土交通省近畿地方整備局は5月31日、2015年の関東・東北豪雨で堤防が決壊したことを教訓に、従来の想定とは異なる、最大規模の洪水が起きた際の新たな浸水想定を公表した。今回公表したのは大和川、加古川、揖保川と、それぞれの支流について地図にまとめたもの。
このうち大和川は予想される浸水の深さが最大で8㍍に達し、3㍍以上の浸水が川沿いを中心に広がるほか、大阪市では5㌔以上離れた浪速区や城東区まで浸水域が及ぶとされた。
さらに堤防の決壊などで住宅が押し流される恐れがある、特に危険性が高い区域「家屋倒壊等氾濫想定区域」が今回初めてしていされた。この結果、大阪市、堺市、松原市、柏原市、八尾市、藤井寺市や奈良市など16の市と町がその対象域となっている。