関西で保育ビジネスへの民間企業の参入相次ぐ
関西で保育ビジネスへの民間企業の参入が相次いでいる。これまで社会福祉法人が独占していた認可保育所の運営を自治体が株式会社に開放。待機児童の多い大阪市などで企業運営の保育所が増えている。
引っ越し大手アートコーポレーション子会社のアートチャイルド・ケア(大阪府大東市)は今春、大阪市、大阪府箕面市、兵庫県伊丹市など関西4カ所で認可保育所を開設した。同社は全国24カ所で認可保育所を運営しているが、関西での開設は初めてだ。
他地域からの参入も目立つ。保育所最大手のJPホールディングスはこれまで、関西では大阪府八尾市の1カ所だけだった。それが今春、子会社を通じて大阪市内に2カ所開設。12月には箕面市にも開設する予定だ。
大阪市は橋下徹市長の意向で、昨年度の募集から企業に門戸を開放。今春は企業の保育所が1カ所オープンした。来春も6カ所開設される。さらに国が来年度始める3歳未満対象の小規模保育(ミニ保育所)を先取りし、同様の制度を今年度スタート。23カ所が株式会社の運営となる予定だ。