「特定米穀」14年産供給量が増加見込みで一段安

「特定米穀」 14年産供給量が増加見込みで一段安

米菓や味噌の原料に使うコメの「特定米穀」が一段と値下がりしている。2012年産の価格高騰で需要が減退した影響が尾を引いているうえ、14年産は供給量が増加するとの見通しが出ているためだ。輸入米から原料を切り替える動きも一部で出ているが、価格を押し上げるほどではない。

特定米穀は主食用に向かない粒の小さいコメを指す。13年産の特定米穀の取引価格は現在1㌔45円前後(無選別品)。1年前の出回り始めは90円程度だったが、ほぼ半値に落ち込んだ。12年産の主食用米が高値となった時に発生した、外食店などの代替需要が一巡したのに加え、米菓メーカーなどが輸入米の使用比率を高めたことも影響している。