やる気と技術あれば 大阪府の「準農家制度」が人気
小規模から農業を始められる大阪府の「準農家制度」が人気だ。農業を志す人と耕作放棄地を抱える地権者を仲介することで、新規参入を後押しする。都道府県では他に例がない試みだ。将来の担い手育成が課題となる中、都市型農業の新たな形として注目されている。
大阪府では3年前に導入されたこの「準農家制度」で、これまでに計10.5㌶の土地を活用して57人が就農している。
新制度導入以前は、府内の市町村で農業を始める場合、経営安定の観点から農業経験や一定規模(20~30㌃)の耕作地がなければ、参入が難しかった。これに対し、準農家制度は府が指定した研修などを受けて、意欲や農業技術があると認定した希望者を地権者に紹介する。府の「お墨付き」を与えることで、小規模の新規参入者でも農業を始められるようになった、