発泡酒12年ぶり出荷増「プリン体ゼロ」効果

発泡酒12年ぶり出荷増 「プリン体ゼロ」効果

ビール大手5社が10月10日発表した発泡酒の1~9月の出荷量は前年同期比1.7%増の4430万ケース(1ケースは大瓶20本換算)となり、12年ぶりに前年実績を上回った。7月にサッポロビールがプリン体ゼロの「サッポロ 極ZERO(ゴクゼロ)を発売したのに続き、キリンビールなど3社もプリン体ゼロの商品を売り出したことから盛り返した。発泡酒は、酒税率の低い第3のビールに押され低迷が続いていた。

発泡酒と第3のビールを含むビール類は、前年同期比1.6%減の3億1329万ケースとなり、過去最低となった。ビールは同1.0%減の1億5480万ケースと振るわなかった。豪雨など天候不順で需要期の夏場に販売が落ち込んだのが響いた。