ヨーグルトから乳酸菌を抽出 東京工科大が成功
東京工科大応用生物学部の西野智彦准教授らは、ヨーグルトの塊から乳酸菌を生きたまま分けることに成功した。原料の脱脂粉乳由来のカゼインを密度勾配遠心分離法で除き、条件を調整し、菌をを100%回収できた。これにより実際のヨーグルト中の乳酸菌による特性研究の進展などが見込まれる。
乳酸菌は研究室の培地で培養して研究するのが一般的。しかし、市販ヨーグルトは牛乳の脱脂粉乳を原料に乳酸菌で発酵させてつくられる。ただ、今回は密度勾配をつくる試薬を活用した遠心分離で密度の低いカゼインを除き、密度の高い乳酸菌を取り出した。