ミカン卸値2割安 8月の多雨で糖度低く需要伸びず

ミカン卸値2割安  8月の多雨で糖度低く需要伸びず

商品の出回りが本格化しているミカンの卸価格が安い。東京・大田市場の卸値(相対取引・中値)は主力の熊本産が10㌔当たり1600円前後で前年同期比2割安い。糖度が低いこともあって需要が伸びない。

東京都中央卸売市場の10月中旬のミカンの入荷量は前年同期比2割弱多い。西日本では8月に雨量が多く、実が水を吸って重量ベースの出荷量が増えた。ところが、肝心の実が水を吸いすぎて糖度が低いという。東京都内のスーパーの小売価格は、10個入りの袋が400円前後で、前年に比べ1割程度安い。