近畿大 イネの白葉枯れ病菌増殖の仕組み解明

近畿大  イネの白葉枯れ病菌増殖の仕組み解明

近畿大学農学部サイエンス学科の川崎努教授らの研究グループは、イネの病害の一つである白葉枯れ病菌が増殖する仕組みを解明した。病原菌のエフェクターと呼ばれるたんぱく質をイネの細胞内に送り込むことで、免疫応答を阻害し感染を拡大する。今回の研究で白葉枯れ病菌のエフェクターの種類を特定。イネの細胞に含まれる免疫たんぱく質に直接結合し、酵素活性を妨げることを突き止めた。エフェクターの分泌を抑える薬剤が見つかれば、白葉枯れ病菌に含む細菌病の解決に貢献できる。イネの細胞に含まれる免疫たんぱく質「OsPUB44」が、ユビキチンと呼ばれるたんぱく質を付加することで、免疫応答を制御する酵素であることが分かった。