トヨタ自動車が農業法人に出資 農業事業に本格参入
トヨタ自動車は農業事業に本格参入する。ベビーリーフや発芽大豆を生産販売する熊本県の農業法人に約1億円を出資する。トヨタが農業法人へ出資するのは初めて。製造現場などの無駄を省く「カイゼン」の手法を活用し、より効率が良い農業を目指す農業法人の果実堂(熊本県益城町)に出資する。2005年4月の設立で、サラダ用などのベビーリーフで国内トップクラスのシェアを持つ。すでに三井物産やカゴメも出資しており、トヨタはカゴメに次ぐ株主となる見通しだ。
果実堂は植物工場でカイゼンの手法を活用。病害を即座に発見したり、データ分析駆使して的確な生産計画を立てたりする。トヨタはイネやイチゴも試験栽培する。農作業をITで支援するビジネスも始めており、農業関連を成長分野の一つと位置付けている。