ボイラーの廃熱利用しウナギ養殖 栃木県那珂川町
栃木県那珂川町の商業者らで構成する「那珂川町地域資源活性化研究会」(那珂川町)は、木材を乾燥させるボイラーの廃熱を使った、温水で養殖したウナギの出荷を2015年秋に開始する。製材大手のトーセン(矢板市)の関連工場内にある養殖場での育成に成功した。初年度は12㌧のい出荷を目指す。地域の新たな特産品として売り出したい考え。
養殖場での育成は1年ほど前から実証実験を始め、このほど6~8か月で1匹200㌘まで育てる養殖技術を確立した。ボイラーの廃熱をパイプを通して養殖場に送り込むことで水温を年間を通じて28~30度に保つことができる。養殖業の新設などに県の「フードバレーとちぎ農商工ファンド」の助成金420万円を活用した。