奈良・平城宮跡で奈良時代の皇族らの宴「観月会」を再現
奈良市の平城宮跡・東院庭園で9月27日夜、奈良時代の皇族らの「宴(うたげ)」を再現する「観月会(え)」が開かれた。招待客約130人が当時の食べ物を楽しむなどし、貴族文化の雰囲気を体験した。同市の奈良文化財研究所が企画し、古代のチーズとされる「蘇(そ)」や、濁り酒「白酒(しろき)」などを用意。参加者は月を眺めながらこれらを味わい、研究員から当時の貴族らの暮らしぶりなどについて解説も受けた。
会場の舞台では天平衣装のファッションショーや雅楽の演奏も。貴族や女官に扮した、色鮮やかな装いの約20人が優雅に歩くと、宴席からため息がもれた。