ビール大手が相次ぎクラフトビール事業に参入
キリンビールに続き、サッポロビールがクラフトビール事業の参入計画を発表した。キリンは3月18日東京・代官山と横浜の直営ブルワリー店舗を通じて展開するクラフトビール事業「SPRING VALLEY BREWRY」の内容を公表した。直営店舗では6種類の通年商品や期間限定のクラフトビールを1杯680円前後の価格で提供すると同時に、ホップや果実にビールを通して香りや味付けするカスタマイズビールも提供する。横浜店舗は3月25日、代官山店舗は4月17日オープンする。
サッポロビールは2014年末に設立した専門子会社、ジャパンプレミアムブリューが第1弾商品「Craft Label 柑橘香るペールエール」の製造をサッポロビール那須工場に委託。第1弾商品は5月26日に首都圏のサッポロライオン23店舗で先行販売、6月9日からサッポロビールのネットショップでも販売する。
クラフトビールはもともと、各地の中堅・中小企業がそれぞれのこだわりや特徴を前面に打ち出した、いわば手づくり感覚の地ビールだ。それを大手のナショナルブランドを持つビールメーカーが参入するというもの考えれば奇妙な話だが、それほどまでに業界全体のビール需要が減少傾向をたどり、立て直し策が見えない現状があるのだ。