ウナギ 今夏も極端な品薄は回避 価格も弱含みか
今年の夏はウナギの極端な品薄はなさそうだ。要職に使われる二ホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の漁が2014年11月に始まり、これまでに約10㌧が日本国内の養殖池に入ったもようだ。5年ぶりの高水準だった昨シーズンに比べると1割少ないペースだが、高騰した2年前の2.5倍となる。需要期の夏に向け供給不安は薄れ、価格も弱含みとなる可能性が高い。
ウナギは2010年以降、資源枯渇による不漁が続き、活ウナギの卸価格は以前の2倍の1㌔6000円ぜんごに高騰した。そうした経緯から、環境省などから二ホンウナギは絶滅危惧種に指定されたものの、昨シーズンは漁が急回復し、足元はピークより3~4割安い。