酒米「山田錦」巡り早くも今秋収穫分の争奪戦
代表的な酒米「山田錦」を巡り、今秋の収穫分の争奪戦が早くも始まっている。一部の商社が、山田錦の栽培農家から高値で直接買い付ける動きも出ているという。3月中旬、JAみのり(兵庫県加東市)は農家約100人に、2015年産米は前年より300㌧多い7500㌧の生産を目指そうと呼びかけている。
兵庫県は酒米栽培の大規模化を後押しする。15年度から山田錦の産地など県内16カ所にそれぞれ1㌶以上の農場を設け、県の指導員らが農家に育苗の手間が省けるもみの直(じか)まきなどを教える。こうした状況を見据え、白鶴など大手・有力酒造メーカーの山田錦の自社栽培も始まっている。