大玉・完熟トマト生産3.5倍に あなんトマトファクトリー
野菜生産を手掛ける「あなんトマトファクトリー」(徳島市阿南市)は、コンピューター管理の次世代トマト生産施設の規模を現在の3.5倍に増強する。生産量を増やして価格交渉力を高めるほか、加工用や業務用など多品種展開も視野に入れる。
同社が導入しているのは徳島種苗(徳島市)が開発した次世代トマト生産施設。地面から屋根までの高さが3.5㍍と高く、つり下げたワイヤにはわせて苗を細く高く生育させる。通常のハウスより多くの光に当たるため、大玉で味がよく機能成分の多いトマトに育ちやすいという。枝で完熟させて出荷する。新設した設備は8月に稼働させ、新たに10人程度雇用する計画。今回の投資額は約3億円。