輸入果実、天候不良で品薄 米国産柑橘類1~4割高
主要輸入果実の取引価格が軒並み前年同期より高値となっている。米国産柑橘(かんきつ)類の価格は、同国西海岸の港湾労使の対立収束後、下げに転じているものの、いぜん前年より高値が続いている。
生産地での干ばつの影響もある。フィリピン産バナナなど他の輸入果実も、農場労働者の賃上げの影響に見舞われている。為替の円安も取引価格を高くしている。
米国産柑橘類の卸価格は2~3月の高値からは下落したものの、前年同月比1割高の40個4000円となっている。カリフォルニア産レモンは前年同期比4割高の140個7000円、オレンジも同2割高の88個5700円となっており、引き続き品薄感が強い。