6月の野菜卸価格2割以上高く 農水省が見通し

6月の野菜卸価格2割以上高く 農水省が見通し

野菜の卸価格は当面高値が続く見通しだ。農林水産省が5月29日発表した6月の見通しによると、消費量の多い14品目のうち月の前半は13品目、後半は6品目が平年より2割以上高くなるとしている。4月上中旬の日照不足と、下旬以降の雨不足の影響が残り、生育の遅れや品質低下を見込む。
キャベツは6月前後半とも平年比2割以上の高値になる見通し。千葉産などに雨不足の影響が残る。タマネギやジャガイモも平年比2割以上の高値が続きそうだ。夏野菜のトマトやナスは、6月前半は平年比で2割以上高いが、後半には平年並みに落ち着くとしている。キュウリは6月を通して前年並みの価格にとどまる見通しだ。