LEDのジャガイモの緑化防止灯を開発
北海道電力総合研究所の原田和夫氏は、発光ダイオード(LED)光が当たっても、ジャガイモがほとんど緑化しない技術を開発し、昭和電工が緑化防止灯として製品化した。
ジャガイモ貯蔵庫は通常、緑化を防ぐため暗闇の中での作業を強いられている。ところが、緑化防止灯を使えば、十分な明るさを確保して作業効率を改善して、緑化ジャガイモの廃棄処分量を減らせる。このため、昭和電工ではジャガイモ貯蔵庫やスーパーの陳列棚向けに、緑化防止灯5万セットの販売を見込んでいる。
緑化防止灯は、赤外領域の特定波長を出すLED灯。ジャガイモは光が当たると、たんぱく質が活性化し葉緑素をつくることで緑化。食中毒の原因となるソラニンなどの毒性物質も生成する。赤外領域の特定波長の光が、この反応を抑える仕組み。通常のLED蛍光灯の横に、同等ワット数の緑化防止灯を設置して使う。
倉庫空調などを手掛ける田尻機械工業(札幌市中央区)が6月中に発売する。