大阪の味 アジアで勝負! 海外出店加速
大阪地場の外食チェーンが海外出店を加速する。お好み焼きの千房(大阪市)は今秋にもベトナム・ハノイとフィリピン・マニラに出店。串カツ「だるま」の一門会(同)もフィリピンに進出する。本場・大阪の味にこだわる。大阪ミナミの両社の主力店は連日、訪日客でにぎわう。和食ブームを背景に、海外でも知名度が高まっているため、成長力の見込める海外での事業拡大に乗り出す。
千房はベトナム、フィリピンでは、ミックス粉や半生のソースは本場の・大阪と同じものを使う。従業員の接客力を高めるため千房が研修も支援する。いずれも地元の中間層以上の来店を見込み、客単価はベトナムは2000~3000円程度、フィリピンは4000~5000円程度を想定する。
一門会は2014年5月のタイ・バンコクを皮きりに同12月には韓国・ソウルに串カツ店を2店出した。タイでは現地企業と共同出資会社を設立して運営し、韓国では現地企業にライセンスを供与する。海外店でも自家製の衣、ソース、油を使って「2度づけ禁止」のルールを徹底しているという。
9月にもフィリピンに進出する。現在、台湾やインドネシアなどから出店要請が来ており、条件が合えば出店するとしている。