鶏卵卸価格 気温上昇・需要減で落ち着き2%安に

鶏卵卸価格 気温上昇・需要減で落ち着き2%安に

鶏卵の卸価格が徐々に落ち着いてきた。指標となるJA全農たまご(東京都新宿区)の相場(Mサイズ、東京地区)は6月15日に前週末比2%安の1㌔220円となった。最高気温が30度を超える地域が増え、暑さでタマゴの需要が減少してきた。
直近の高値の5月上旬と比べ、卸価格は6%下がった。タマゴは気温が上昇するにつれて鍋などの用途が減る。それとともにスーパーなど小売店による発注が鈍ってきた。
ただ、これでも例年に比べ卸価格はまだ高い水準にある。2014年6月中旬は1㌔200円、13年は同153円だった。今年は①年初から5月上旬にかけて例年のパターンとは逆に相場が上昇した②円安によって飼料価格が高止まりした–などの影響で、卸価格への転嫁が進んだためだ。