水産庁がゲノム技術でクロマグロの養殖支援
水産庁は漁獲規制ルールの導入が決まったクロマグロの養殖の普及を後押しする。遺伝情報を調べる一方、「メタゲノム解析」で消化器官内の細菌を調べて代謝の仕組みを明らかにし、吸収効率の高いエサを3年以内に開発する。
魚の腸内からエサとなるプランクトンを消化する細菌を取り出して、専用の機械で全遺伝情報(ゲノム)を調べ、細菌がどのような成分を消化しやすいのかを特定する。魚が食べたエサと排出したふんの成分を調べ、どの栄養分が魚に必要なのかも鮮明に分析する。消化しやすく栄養価も高いエサを開発する。研究機関などへの委託事業として実施する。