ガ退治に黄色LED 広島県・シャープが共同開発

ガ退治に黄色LED 広島県・シャープが共同開発

広島県立総合技術研究所農業技術センターとシャープは10月13日、夜行性のガによる食害の防止を目的とし、キクなど光に敏感な農作物に使える照明を開発したと発表した。ガが嫌う黄色LED(発光ダイオード)を点滅させ、光が作物の生育に悪影響を与えないようにした。シャープが製品化し2016年春から販売しt、2017年度で売上高10億円を目指す。
シャープは広島県三原市にLED製造拠点の工場があり、06年度から県と共同開発。0.1秒点灯し、0.4秒消える点滅を繰り返すことで、キクの開花に影響せず、黄色の光を嫌うガを寄せ付けない効果を両立させた。
10㌃当たりの消費電力は黄色蛍光灯(40㍗)の約13分の1。キクのほか光に敏感なイチゴ、ホウレンソウなどにも活用できるという。シャープによると、電球タイプで1個5000程度を予定。農業だけでなく、イベント会場での活用も視野に、様々な形状の商品も検討する。