住友化学 コメの生産・販売に乗り出す 業務用で拡大へ
住友化学がコメの生産・販売に乗り出した。今年は東北から九州の全国二十数カ所、約200㌶で栽培している。目標は通常のコシヒカリに比べ2割以上の収量を確保すること。農薬や肥料などを総合的に提案できる強みを生かして耕作面積を広げ、業務用を中心に販路を確保していく考えだ。
同社は昨年、農業ベンチャーからコメ品種に関する資産を取得した。コメの生産・販売は今年が実質的に初年度となる。2016年には生産を委託する面積を1000㌶に拡大する計画。外食やコンビニエンスストアなど販売先の確保に向けた取り組みも進めている。
住友化学は全国7カ所にある農業法人の運営に関わる。グループ会社が委託生産先からコメを買い取り、販売先も確保する。