「あんぽ柿」復興に一役 福島・伊達市で生産ピーク
福島県北部の「あんぽ柿」づくりが、同県伊達市などでピークを迎えている。原発事故による放射性物質汚染の影響を乗り越えようと、需要が増える年末年始に向けて取り組んでいる。
今年9月末にも基準値(1㌔100ベクレル)を超える放射性セシウムがあんぽ柿から検出されたとして、福島、伊達、桑折、国見の4市町に対し、県から乾燥果実への加工自粛要請が出されたが、全量検査を実施するという条件を満たすことで安全性を示し出荷する。
県園芸課によると、震災前の平均出荷量は1500㌧あった。再開初年の2013年の総出荷量は200㌧程度だったが、14年には約500㌧に増え、15年は1157トンを目標としている。