「サルパ」の異常発生でエビ、カニ漁に大きな被害

「サルパ」の異常発生でエビ、カニ漁に大きな被害

日本海における動物性プランクトン「サルパ」の大量発生で、エビ漁、カニ漁に大きな被害が出ている。エビの漁獲量は半減、カニ漁も20%減となっている。
サルパは生物学上ホヤの仲間に分類されるが、植物性プランクトンを主食とし、透明なゼラチン質に包まれ海中を浮遊している。日本海の海水温の上昇で異常な勢いで増殖しているとみられている。
漁業関係者によると、ねばねばしたゼラチン状の物質が漁網に付着して簡単に取れないという。数年前にエチゼンクラゲの異常発生による被害があったが、「あれは網から出せばよかったが、今回のサルパはくっついたねばねばは、取り除くのに手間がかかり、始末に負えない」と漁業関係者は嘆いている。