大阪・池田市の逸翁美術館で明治の歌舞伎絵看板展
明治時代に大阪・道頓堀の芝居町を華やかに彩った絵看板などを一堂に集めた「歌舞伎絵看板展~文明開化の音がする~」が、大阪府池田市の逸翁美術館で開かれている。月曜休館で、一般700円、高・大学生500円、3月6日まで。展示作品はいずれも明治期、西洋化されたハイカラな風俗が垣間見えるもので、訪れた人たちの目を楽しませている。
絵看板は、主な登場人物やあらすじを描いた肉筆画。歌舞伎では、明治時代になると「散切物(ざんぎりもの)」と呼ばれる作品が上演され、革靴やこうもり傘、洋服、鉄道などが登場。当時の最新風俗や世相を発信していた。
今回展示されている絵看板は、芝居町として栄えた大阪・道頓堀の中座などで飾られていたもので、和紙に発色の良い泥絵の具で描かれている。
2月20日午後2時からは明治大学の神山彰教授が「明治の歌舞伎と散切物の風俗」と題して講演するほか、27日午後2時からは学芸員による展示解説もある。