大阪・船場の「花外楼」五代ゆかりの地として人気

大阪・船場の「花外楼」五代ゆかりの地として人気

大阪・船場の日本料理店「花外楼(かがいろう)」(大阪市中央区)が4月10日、改築から1周年を迎えた。改築、営業再開後は学者や専門家など識者を招き昼食付きイベントを開催。加えて、4月2日に終了したNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」ゆかりの場所として、訪れる人が多い。
同店は3月に話題となった五代友厚(薩摩藩出身で大阪商工会議所初代会頭)をテーマとしたことから、最大60人の定員を上回る申し込みがあったという。五代の出身地、鹿児島からも団体の来店があった。また今年に入って同ドラマで五代を演じ、大きな話題となり、一躍”時の人”となったディーン・フジオカさんも雑誌の取材を兼ねて来店している。
花外楼は1830(天保元)年、料理旅館「加賀伊」として創業。1875(明治8)年には大久保利通、木戸孝允らによる「大阪会議」がここで行われた。その成功を喜んだ木戸が「花外楼」と名付け、改名を提案したという。店内にはいまも木戸の直筆が残っている。