1~6月農林水産物輸出10%増円安・和食ブームで
農林水産省によると、2014年1~6月の農林水産物の輸出額は前年同期比10.3%増の2840億円となった。海外での和食ブームや円安が追い風になった。このペースが続けば、年間の輸出額は2年連続で過去最高を更新する。
輸出額は肉や野菜、果実などの農産物、丸太や合板などの林産物、魚介類や真珠などの水産物のいずれも増えた。全体の輸出先をみると、香港が616億円で最も多く、米国の418億円、台湾の386億円が続いた。主な品目は牛肉が前年同期比27.4%増の34億円、援助向けを除くコメが41.7%増の6億円、日本酒が同9.1%増の54億円、水産物ではマグロやサケ、マスの輸出が好調だった。
13年の年間輸出額は5505億円で20年ぶりに過去最高を更新した。政府は20年に食の輸出額を1兆円とする目標を掲げている。