京丹後市の農業公園 2015年4月に改装開業へ

京丹後市の農業公園 2015年4月に改装開業へ

 京都府は府農業公園「丹後あじわいの郷(さと)」(京丹後市)を2015年4月に改装開業する。飲食施設を改修し、料理人の育成拠点を新設する。1998年の開業以来の大規模改装となる。運営委託先もこれまでの、レジャー施設のファーム(愛媛県西条市)から、地元の農水産業者らが共同出資する新会社に切り替え、地場の農産物や畜産品など発信力を強め、商品開発も強化する。これにより、府内外から観光客を呼び込み、落ち込んでいた来場者を3年後にも現在の2倍の20万人に増やす。

 改装によりレストランやバーベキュー施設を一新し、府内産の木材を多用して落ち着いた雰囲気にする。新たに乳牛の放牧も始め、搾り立ての牛乳を味わい、搾乳やチーズづくりを体験できるようにする。人材育成拠点「食の王国学舎(仮称)」も2015年度中に開設する。改装費は約2億円。あじわいの郷は98年度に35万人が訪れたが、ここ数年は11万人程度にとどまっている。公園は広さ34万平方㍍でイチゴやサツマイモなど農作物の収穫や、羊や馬との触れ合いができるほか、季節の花が楽しめる。