日本の高品質野菜をシンガポールで現地生産する
シンガポールで、完全な人工光型水耕栽培技術を応用し、新鮮な日本の野菜を飲食店などに供給するビジネスを立ち上げた日本企業がある。アローインダストリーズだ。
約5000万円を投じ、今年完成した野菜工場の面積は約193平方㍍。栽培棚で蛍光灯による人工光を使い、日本製の肥料を含んだ水を循環させて与える仕組みで野菜を育てる。雑菌や害虫の侵入を防いでいるため、無農薬で安全な野菜を生産することができる。
室内の温度は20~22度Cで管理され、天候に左右されず年間を通じて収穫、出荷できる。日本から取り寄せた種を蒔いて育苗、定植を経て収穫されるまで約33日間。現在は毎日約350個の商品を収穫、出荷できる能力があるという。