高値から一変、今年は手が届くウナギ生産量は4倍
高値が続いていたウナギの蒲焼きが数年ぶりに値下がりしている。2013年の冬から稚魚(‘シラスウナギ)の漁獲量が一時的に回復して状況が一変、ここ数年、稚魚の不漁が深刻化して生産量が減り、日本のほか中国や台湾を含む東アジア一帯の生産量は昨年のほぼ4倍に増える見込みだ。
加工されて供給量が増えるのは秋以降だが、東京・築地市場(中央区)では「夏までに在庫を減らしたい輸入業者の処分売りが相次いでいる」と卸会社。予想よりも早く相場が下がり、同市場の7月上旬の中国産かば焼きの卸値は1㌔当たり2500~3000円。過去最高の水準だった昨年同期より3~4割安い。しばらくはウナギがお手ごろ価格で食べられそうだ。