低くない?食料自給率基準変えれば65%だが…
農林水産省が発表した2013年度のカロリーベースの食料自給率は4年連続で39%と低い水準にとどまった。政府はこの数字を20年度までに50%に引き上げることを目標に掲げている。だが、達成には程遠い。
ところで、一口に食料自給率といっても、基準を変えるとその数値は大きく上下する。カロリーベースで自給率を算出しているのは韓国、スイス、ノルウェーなど少数だ。生産額ベースで出す自給率もある。これは、例えば国内で生産された牛肉の価格から輸入飼料の価格を差し引いたもの。これで計算すると、カロリーベースよりも数値が高くなり、13年度の食料自給率は65%と過去最低になったものの、カロリーベースの数値よりはるかに高かった。
政府は20年度までに生産額ベースの数値を70%に上げることも目標にする。ただ達成のメドは立っておらず、農水省の審議会は引き下げを含めた目標の見直しを検討している。