近畿マンション 6月は即日完売ゼロ

近畿マンション 6月は即日完売ゼロ

 不動産経済研究所(東京都新宿区)が7月15日発表した6月の近畿2府4県のマンション市場動向調査によると、即日完売した物件は1992年以来のゼロだった。建設費の高騰で各社が供給を絞り込んでいるうえ、物件価格の上昇をにらみ、消費者が購入に慎重になっている。

 6月の新規発売戸数は前年同月比30.1%減1600戸と7カ月連続の前年割れ。1戸当たりの価格は3766万円と6.1%上昇した。1~6月累計の発売戸数は前年同期比22.9%減の8727戸。契約率は77.3%と3.1ポイント下がったが、好不調の分かれ目となる70%は上回った。