冨山産ホタルイカの卸価格下げるも、いぜん前年の5割高
旬を迎えた冨山産ホタルイカの卸価格は、出荷量の増加とともに下がってきた。漁解禁直後の3月中旬に比べ半値以下だ。しかし、東京都内の飲食店向けなどで需要は底堅く、十分な量が確保されていない。そのため、一時の高値には一服感はあるもの、前年同期と比較すると、いぜん5割程度高い水準にある。
警備会社のKSI 近畿地区で信書便事業に参入
KSI(大阪市生野区)は近畿地区で信書便事業に参入する。従来から展開している現金・貴重品運搬、警備の顧客である官公庁などに提案する。現金輸送の訓練を受けた警備員が配達する、信頼性をアピールして信書便の受注増につなげるのが狙い。同事業で初年度5000万円の売り上げを見込む。
2014年に近畿地区の特定信書便事業の許可を得ており、15年4月から一部でサービスを始めた。今後は証明書など個人情報が記載されている書類を取り扱う官公庁、企業、団体に現金輸送事業の実績をアピールし、警備会社による信書便配達サービスとして提案アする。信書便事業者は物流業が中心で、警備会社が手掛けるのは珍しい。
群馬県が新交配で国内最大級の上州地鶏を開発
群馬県育成試験場は、国内の地鶏としては最大級の新たな上州地鶏を開発した。交配により従来より体重を約1㌔大きくすることに成功した。4月中に出荷を始める。県は上州地鶏のブランド化を進めているが、出荷数が伸び悩んでいる、今回開発した新種を投入することで消費を増やしたい考えだ。
交配では母系に大型で肉質に定評がある「レッドコーニッシュ」と「ホワイトロック」の交雑種、父系には「シャモ」を使用した。新種の体重は生後15週でオスが4.55㌔㌘、メスが3.77㌔㌘と国内最大級になった。上州地鶏は主に首都圏向けに販売されているが、県は新地鶏を活用し、今後は県内でも消費の拡大を目指す。県によると地鶏は全国で約60種類あり、県内では伊勢崎市、川場村などで上州地鶏が生産されている。群馬県内の上州地鶏の出荷数は2014年度で約1万5000羽で、地鶏を生産する39都道県で31位にとどまっている。