福島で最大級の営農型太陽光発電施設が完成
福島県いわき市の農業生産法人「とまとランドいわき」が、同市の農地に建設した営農型太陽光発電施設の完工式がこのほど行われた。太陽を追尾してパネルの向きを変える機能を備え、出力は412㌔㍗。耕作を続けながら発電できる営農型の施設としては国内最大級という。約1万5000平方㍍の農地に計1875枚の太陽光パネルを設置した。
15年春から卒業証明書はコンビニで NTT西日本
NTT西日本は12月9日、大学の各種証明書を全国のセブンイレブンで受け取ることができるサービスを2015年春から開始すると発表した。就職活動中の学生や卒業生は、証明書の発行のためだけに大学に足を運んだり、郵送で送ってもらったりする必要がなくなる。他のコンビニでも利用できるように交渉している。サービス開始時には数校が参加する見通しで、NTT西日本では2019年度までに300校での導入を目指している。
データ保管・共有サービスのクラウドを活用、大学の情報システムと連携させた。受け取ることができるのは、卒業証明書(見込みを含む)、成績証明書など10種類以上。学生はスマートフォンやパソコンから大学のホームページにアクセスし、発行を申請。手数料をクレジットカードで決済し、予約番号を受け取る。後は最寄りのセブンに行き、コピー機に予約番号を入力してプリントアウトする。
神戸のベーカリー、ドンクがアジア出店を積極化
神戸市の大手ベーカリー、ドンクが、富裕層や中間層が増え、パン食が根付きつつあるアジアでの出店を積極化する。2015年2月期は中国や台湾などに3店を開設、来期をメドにベトナムやマレーシアなど未進出国に出店する。12月は上海の日系百貨店にミニクロワッサンの量り売り店「ミニワン」、タイ・バンコクの百貨店に主力のパン店「ドンク」とミニワンも併設店をそれぞれ出す。15年1月に台湾の郊外にある大型モールに台湾初となるカフェ併設型パン店も開く。どの店も食パンやフランスパンなど日本と同様に100品目程度をそろえ、価格はタイで平均80~90円前後と、日本の半額程度に抑える。
高齢者に配慮した収穫作業車 アテックスが刷新
農業機械メーカーのアテックス(愛媛県松山市)は、農作物の収穫に使う高床作業車を5年ぶりに刷新した。自動走行の最低速度を従来機種の半分程度に抑え、高齢者でも使いやすいようにした。高床作業車はガソリンエンジンで動き、土を盛り上げた畝をまたぎながら進む。両輪の間隔を90㌢~1㍍70㌢の範囲で調節でき、様々な幅の畝に対応できる。農家は高床作業車と一緒に畑を移動しながら、収穫したキャベツや、大根、白菜などを作業車の荷台に載せる。新機種は走行速度を4段階で切り替えることができる。価格は税抜き63万5000円で従来機種より2万5000円高い。年間で300~500台の販売を目指す。
マイファーム 東京・名古屋にも直営青果店開設
農業ベンチャーのマイファーム(京都市)は、運営する農業スクール出身の生産者が栽培した農作物を売る青果店「マイファーマー」を多店舗化する。京都市に続き、東京都内と名古屋市にも直営店を開設した。同社は耕作放棄地を活用した農業再生を目指しており、自前で販路を確保してスクール出身者を支援する。
今回新たに、東京世田谷区と名古屋市中区に「マイファーマー」を開設した。店舗面積はいずれも約30平方㍍。無農薬栽培の野菜や果物のほか、自社製造のトマトジュースなど加工食品も販売する。野菜などは重量に応じて価格を決める量り売りを中心として、スーパーなどに比べて1割ほど安くするという。京都市内の1号店を含めて3店合計で年1億円の売り上げを目指す。