和食の発信は府・市などオール京都で 推進会議設立
京都府・京都市、食に携わる各種団体が連携し、オール京都で和食の魅力の発信を目指す「京都・和食文化推進会議」が11月13日設立された。「和食」のユネスコ無形文化遺産登録を受けたもので、和食文化の保護と継承、発展に取り組む。山田啓二知事、門川大作市長ら6人が共同代表となり、京料理や食文化の専門家、研究者ら11人でつくる企画運営会議が中心となって、関係団体のネットワーク化などを進める。
昭和電工 植物工場用高機能断熱パネル開発
昭和電工は11月12日、抗菌・抗ウイルス機能を持つ光触媒「ルミレッシュ」を使用した植物工場向け断熱パネルを開発し、販売を開始すると発表した。ルミレッシュは同社の連結子会社、昭和電工セラミックス富山工場で開発した高機能光触媒。光エネルギーによる反応で空気中の水分とっ酸素から活性酸素を発生させ、表面上に付着した菌やウイルスを不活化させる。太陽光だけでなく、蛍光灯やLEDなどの屋内光にも効果を発揮する。
完全閉鎖型の植物工場では外部からの菌や害虫の侵入を防ぐために天井や壁を断熱パネルで覆うが、ルミレッシュをパネルに塗付することで、空気中の菌やウイルスをさらに減少させることができ、野菜に鮮度を長持ちさせる効果がある。
農業経営を”見える化” NECがクラウド活用で支援
NECは農場や品目ごとの採算性を”見える化”することで、農業経営を支援するクラウドサービスを全国の農業生産法人向けに提供する。農作物を栽培する前に採算性をシミュレーションするなど、経営の視点から栽培計画を立案できる。料金はID5個を含め月額2万5000円(消費税抜き)から。2017年度末までに300社・団体への販売を目指す。
栽培マニュアルや農場の面積、土壌特性などをもとにした品目ごとの栽培方法やコスト、取引先ごとの農作物出荷パターンを標準モデル化、出荷期間ごとの栽培品種と水田を割り当て登録。これにより年間の採算シミュレーションが可能となる。新サービスは農業法人の関東地区昔がえりの会(埼玉県上里町)の経営ノウハウをもとに開発。NECは農業ビジネスのコンサルティングなどを手掛ける。TAKASAKI(横浜市)と共同でサービスの普及に力を入れる。