葉物野菜一段と値上がり 小売価格10~15%高
野菜の小売価格が刃物を中心に一段と上がった。農林水産省が10月6日発表した野菜小売価格緊急調査(9月28~10月2日)によると、キャベツやレタスが前回(9月14~18日)に比べ10~15%値上がりした。10月は東北や長野県から関東平野部に産地が切り替わる端境期だ。
キャベツは前回比15%、レタスは同10%それぞれ高い。またキュウリは13%安で、トマトは1%高だった。
がんこフード すしに合うワイン開発 自店で提供
「がんこ寿司」などを展開する外食チェーンのがんこフードサービス(大阪市淀川区)は、11月末からすしに合わせて開発したスパークリングワイン「すしcham(しゃん)」を自社店舗で提供する。カタシモワインフード(大阪府柏原市)との共同開発で、地産地消の取り組みを進める。消費税抜き価格はハーフボトルで1280円。初年度5000本の販売を目指す。
すしchamは大阪府柏原市で生産されるデラウエアを使用し、カタシモワインフードが醸造、すしとの相性を意識した、さわやかで飲みやすい味に仕上げた。がんこは他社製のスパークリングワインを提供してきたが、今後はすしchamに全面的に切り替える。
スシロー 持ち帰りすし希望時間に受け取り
回転ずし大手のあきんどスシロー(大阪府吹田市)は、スマートフォン(スマホ)向け専用アプリのサービス内容を拡充した。持ち帰りのすしを注文して希望した時間に店で受け取れるようにしたほか、座席予約サービスの精度を高めて、従来よりもスムースに座れるようにした。回転ずしチェーンでかねて課題となっている混雑時の待ち時間の解消につなげる。
サービスの主軸となるのは、同社が無料で提供している「スシローアプリ」。3月からこのアプリで座席の予約ができる「スシパス」サービスを始め、予約アプリとして使えるようになった。このアプリに新たに「チェックイン」機能を導入した。利用者は予約した店舗の店頭に到着次第、店頭の機械にQRコードをかざして自動チェックインする。これにより予約した人が来店したかどうかを把握する。
あいりん地区の紙芝居劇団が結成10年の記念誌発行へ
日雇い労働者の街「あいりん地区」(大阪市西成区)で活動する紙芝居劇団「むすび」が結成10年を迎え、これまでの活動を記録した記念誌が発行されることになった。
昨年亡くなった元団員が、自分が生きたことを忘れないでほしい-と口にしていたことがきっかけ。むすびの活動の中で撮った、生き生きとした表情を捉えた写真をたくさん収録する予定で、年内の発行を目指している。
むすびは2005年、50~90代の男性ら7人で結成した。初期メンバー7人のうち5人はすでに亡くなり、現在は60~70代の6人が活動を続けている。路上生活経験者や身寄りがない人など、一人暮らしの男性ばかりだ。
昔話の「桃太郎」や「ぶんぶく茶釜」などの紙芝居に合わせ、団員の歌と踊りで盛り上げる。オリジナル演目も4作あり、商店街のイベントや保育園など年30回ほど公演している。
07年にはロンドンで開かれた「国際ホームレスアートフェスティバル」で上演。世界各地の路上生活経験者らが集う芸術祭で、あいりん地区を視察したフェスティバルの実行委員会から招待された。