長野・松本市に即席みそ汁工場 永谷園・タケヤみそ
永谷園と味噌製造の製造の竹屋(長野県諏訪市)は、即席みそ汁の製造工場を長野県松本市に建設する。設備投資額は約9億6000万円。
味噌の需要は縮小しているが、個食化や共働き家庭の増加で手軽に食べられる即席みそ汁の市場は拡大傾向にある。両社はこうした状況を踏まえ、2014年11月に永竹(長根県松本市)を設立しており、新工場は同社が建設する。
台風11号で畜養中のクロマグロ被害13億円 和歌山県
和歌山県は7月24日、台風11号の影響で、同県串本町の紀伊大島沿岸で民間事業者6社が畜養していたクロマグロ計1万1072匹(約12億9000万円相当)が死んでいるのが見つかったと発表した。波に驚いて、いけすの網に衝突するなどしたためとみられる。マグロは皮膚が弱いため、傷口から病気に感染しやすく、今後さらに死ぬマグロが増える見通しだという。
県や町によると、死んだのは体長や50~60㌢のまだ小さなマグロが大半だったが、出荷直前の100㌔ほどの個体も含まれていた。近くにある近畿大の施設でふ化して、業者が畜養しているマグロも含まれる。
和歌山県内では7事業者マグロの畜養をしており、2011年9月の台風12号に伴う紀伊半島豪雨災害時も約4億2900万円の被害が出たが、今回の被害は過去最大となった。
大丸心斎橋店建て替え 常連客・訪日客両面戦略で
Jフロントリテイリングは7月24日、傘下の大丸松阪や百貨店の旗艦店、大丸心斎橋店(大阪市中央区)の本店を建て替えると正式発表した。南館もインバウンド(訪日外国人)対応の店舗に改装する。本館の営業は今年12月30日に終え、年明けに解体工事に入る。
新たな本館は2019年開業の見通し。北館と南館は営業を続ける。建て替え費用は本館で300億円前後、南館の改装費用などを含め400億円前後に達する見込み。本館・南館を常連客向け、南館を訪日客向けとすみ分け両面戦略を取る。
大阪は北区、阿倍野区などにおける増床や新店開業で、一時は3年間で総店舗面積が2割以上も増えた激戦区。ネオ・ゴシック様式にアールデコの装飾を施し、歴史的価値が高い外観を持つ大丸心斎橋店本館。老舗百貨店も生き残りを懸け動き出す。
大阪会議事務局自治体別に設置で落着へ 維新・自民対立
大阪府と大阪・堺両政令市の二重行政解消、そして大阪の成長戦略などを協議する「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の初会合が7月24日、大阪市内で開かれた。
会議は議題設定などを巡り大阪維新の会、自民の見解が対立。規約案の内容など入口の議論で激しい応酬が続いた。両派ともそれぞれが扱いたい議題があるが、俎上に載せるかは進行方法に左右されるからだ。その結果、対立だけが浮き彫りになり、ほとんど何も決まらない初会合となった。
また、焦点だった事務局の強度設置が見送られる見通しとなった。これにより、3自治体がそれぞれに事務局を設置し、幹部同士が連携することで落ち着いた。
初会合には、松井一郎府知事、橋下徹大阪市長、竹山修身堺市長と、欠席の3人を除く議員24人が出席。会長に府議会の今井豊議長(維新)、副会長に大阪市議会の木下吉信副議長(自民)を選んだ。