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近畿15年上半期企業倒産10.4%減 6年連続前年下回る

近畿15年上半期企業倒産10.4%減 6年連続前年下回る

東京商工リサーチが7月7日発表した近畿2府4県の2015年上半期(1~6月)の企業倒産(負債額1000万円以上)の件数は、前年同期比10.4%減の1149件となり、6年連続で前年を下回った。
負債総額は10.9%減の1502億円で、上半期として1991年以降で最少だった。1000億円以上の倒産はゼロだった。地域別にみると、件数は兵庫県を除く5府県で減少。負債額は、和歌山と奈良の2県で増加した。
同時に発表した6月の企業倒産件数は前年同月比7.3%減の217件だった。負債総額は62.2%減の218億円で、過去25年間で最少だった。

14年度大阪国税局査察の摘発額4年ぶり増加

14年度大阪国税局査察の摘発額4年ぶり増加

大阪国税局は7月6日、2014年度に近畿2府4県で行った強制調査(査察)について発表した。摘発した脱税は43件で脱税総額は4年ぶりの増加となる約35億円だった。検察庁に告発したのは26件で、同査察部が現行の体制になった1999年以降、最も少なかった。業種別では不動産業7件、建設業3県が多かった。脱税の最高額は約3億6000万円。

関西地銀 地方創生後押し 融資ファンド設立など

関西地銀 地方創生後押し  融資ファンド設立など

関西の地方銀行が、安倍政権の掲げる「地方創生」の取り組みを強化している。専門部署を設けて中小企業の販路拡大の機会を増やしたり、地元企業に融資するファンドを設立したりなどし、地域経済支援を本格化。少子高齢化で地銀を取り巻く経営環境が厳しい中、各行は資金需要の拡大につながる「地域おこし」で、収益基盤の強化を図る。
みなと銀行は、兵庫県の農林漁業を支援するため2014年12月に民間ファンドを設立。手始めとして淡路島産の野菜や魚を販売する土産物店「福良マルシェ」(兵庫県南あわじ市)を運営する観測船運航会社「ジョイボート南淡路」(同)に800万円を出資した。紀陽銀行は14年1月に6次産業化や観光振興を支援するファンドを設立した。
池田泉州銀行は15年6月、堺商工会議所などと堺市でビジネス商談会を開いた。この商談会には地元の百貨店やスーパーなど前年の3倍以上の21社が出展。販路拡大を企図する中小企業など約220社の経営者らが、お目当ての企業のブースに並んだ。
京都銀行は3月、自治体の戦略策定を支援するため、約170店の支店長や総合企画部や営業支援部などの部長らで構成する専門部署「地方創生プロジェクト」を設置。4月には地元企業の成長戦略や事業承継などをサポートするM&A(企業の合併・買収)推進室を設け、6月までの3カ月間で14年1年間と同数の4件のM&Aを実現させている。

4~6月大阪中小製造業 業況悪化 下落は2四半期連続

4~6月大阪中小製造業 業況悪化 下落は2四半期連続

大阪信用金庫が7月6日発表した4~6月期の取引先中小企業の景気動向調査によると、製造業の売上高に関する業況判断指数が、前回調査(1~3月期)と比べて5.6㌽低下し、マイナス9.0となった。下落は2四半期連続。
製造業は消費増税前の駆け込み需要で発注が伸びた住宅が相次いで完成し、建材の需要が落ち込んだ。資材運搬にかかわる運輸業も悪化した。総合では、前回調査比0.2㌽増のマイナス7.1だった。調査は5月下旬、大阪府と兵庫県尼崎市の取引先1776社を対象に実施。1259社から回答を得た。

大阪モノレールに「ガンバ大阪」ラッピング列車登場

大阪モノレールに「ガンバ大阪」ラッピング列車登場

大阪モノレールは7月5日、Jリーグ「ガンバ大阪」のラッピング列車の運行を始め、万博記念公園駅(大阪府吹田市)で発車式があった。沿線にホームグランドがあるガンバを応援、PRしようと企画。車両全体がチームカラーの青色に塗られマスコットのガンバボーイが描かれた4両編成がお披露目された。発車式には遠藤保仁選手も顔をみせた。

四天王寺にLED天の川・笹トンネル 七夕のゆうべ

四天王寺にLED天の川・笹トンネル 七夕のゆうべ

大阪市天王寺区の四天王寺の境内に7月5日、「笹(ささ)トンネル」(全長27㍍)が登場した。天井部分には天の川をイメージして白色と青色のLED(発光ダイオード)電球計3万個が点灯、約400本の笹飾りを照らした。同地区で催された「七夕のゆうべin四天王寺」の一環。7日まで行われる。

堺に今秋、伝統の「刃物職人養成道場」発足

堺に今秋、伝統の「刃物職人養成道場」発足

堺市産業振興センター(堺市北区)が今秋、次世代を担う職人を養成する「堺刃物職人養成道場」を発足させる。
堺市の刃物といえば400年超の伝統がある。プロの職人が1年かけ若者に刃物製造の基礎と実技を伝授。終了後はぜひ市内で職人として働いて、との期待も込めている。
鋼から刃をつくる「鍛冶(かじ)」と、刃を研ぐ「刃付(はつけ)」の分業制による伝統的な製法で製造される包丁は、「堺打刃物(さかいうちはもの)」と呼ばれる。16世紀にポルトガルから伝来したタバコの葉を刻んだのが始まりとされ、全国の高級料亭でも愛用されている。

平均83歳 最高齢ジャズバンド ギネス世界記録認定

平均83歳 最高齢ジャズバンド ギネス世界記録認定

関西を拠点に活動するジャズバンド「ゴールデン・シニア・トリオ」が7月5日、世界最高齢バンドとしてギネス世界記録に認定され、大阪市内で認定式が行われた。メンバーの平均年齢は83歳。3人は「長生きしてよかった」と喜んでいた。メンバーはビブラフォンの鍋島直てるさん(89)、ピアノの大塚善章さん(81)、ベースの宮本直介さん(78)。3人は関西ジャズ界で長く活躍してきた重鎮で、平成20年にトリオを組んだ。

「グルテン」排除した柿の種が米国でヒット 亀田製菓

「グルテン」排除した柿の種が米国でヒット 亀田製菓

小麦アレルギーの原因物質である「グルテン」の徹底排除を前面に打ち出した、亀田製菓の柿の種が米国でヒット商品となっている。
「カメダ・クリスプ」という商品名で、その味はブラックペッパー、バーベキューなど完全に現地仕様。スイートチリはピリ辛のしょうゆ味だが、日本のものに比べると辛さは3倍にしているという。値段は日本の倍以上もするが、2014年の売上高は前年比5割増となった。ランチ代わりに食べるなど、米国独自の消費スタイルもひろがっているという。年間売上高はまだ1億円程度だが、数年で10億円台に乗せたい考えだ。
亀田製菓が柿の種の米国販売に乗り出したのは2008年。しかし、テスト販売当初の反応は散々だった。「なぜ、しょうゆ味しかないんだ」「ピーナッツは必要なのか」などの声が相次いだ。米国で馴染み深いクラッカーでもチップスでもない、未知の食べ物に消費者もスーパーも振り向いてくれなかった。
こんな挫折を経て、柿の種を救ったのが折からの、グルテンを使わない食品ブームだった。同社のコメを原料にした柿の種に注目が集まり、現地市場に合わせた商品開発にたどり着いた。そして2013年、日本で素焼きした柿の種を米国に送り、現地で味付けをする独自のシステムを開発、調味料を含めたグルテンフリー商品を実現した。