「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

20年出荷額 白物家電24年ぶり高水準 薄型テレビ11.5%増に

日本電機工業会のまとめによると、2020年のエアコンや洗濯機など白物家電の国内出荷額は前年比1.0%増の2兆5,363億円と5年連続のプラス。1996年以来24年ぶりの高水準だった。
電子情報技術産業協会(JEITA)のまとめによると、、薄型テレビの2020年の国内総出荷台数は前年比11.5%増の542万6,000台だったと発表した。
いずれも新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛意識の浸透による”巣ごもり”需要が後押ししたとみられる。

20年の国内粗鋼生産16.2%減 自動車生産減少で51年ぶり低水準

日本鉄鋼連盟のまとめによると、2020年の国内粗鋼生産量は前年比16.2%減の8,319万トンにとどまった。6年連続の減少で、生産量が8,216万トンだった1969年以来、51年ぶりの低水準となった。年間で1億トンを下回るのは2年連続。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で自動車の生産台数が減少し、鋼材需要が大きく減少したことが響いた。

外食チェーン20年売上高15.1%減 コロナで過去最大の落ち込み

日本フードサービス協会のまとめによると、全国の主要外食チェーンの2020年の売上高は前年を15.1%下回った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業などが影響した形で、落ち込み幅はリーマン・ショックの影響を受けた2009年を1.5%上回り、現在の統計を取り始めた1994年以降で最大となった。
新型コロナで外食を控える傾向が強まったことに加え、休業や営業時間の短縮が相次いだことが大きく響いた。「パブ・居酒屋」がマイナス49.5%と最も落ち込みが大きく、次いで「ディナーレストラン」がマイナス35.7%となった。

三菱重工「H3」ロケット公開 打ち上げ費用H2Aの半額目標

三菱重工業は1月23日、開発中の大型ロケット「H3」の機体を飛島工場(所在地:愛知県飛島村)で報道陣に公開した。H3は「H2B」に続く日本の次世代基幹ロケット。打ち上げ費用の削減を主要テーマに開発され、補助ロケットを使わない場合、H2Aの半額程度の約50億円に抑えることを目標としている。三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2021年度内の初号機打ち上げを目指す。

スズキ インド子会社が「ジムニー」の生産・輸出を開始

スズキは1月20日、インド子会社マルチ・スズキ・インディア社(以下、マルチ・スズキ社)が「ジムニー」の生産・輸出を開始したと発表した。
インドで生産するジムニーは、現在日本の湖西工場で生産されている輸出モデルと同じ仕様で、マルチ・スズキ社のグルガオン工場で生産する。このジムニーは主に中南米、中東、アフリカ等を仕向け地とする輸出専用モデルとなる。
インド政府が掲げる製造業振興策「Make in India」に貢献しながら、引き続き同国の経済発展や活性化に協力していく。

大和ハウス 中国で不動産開発事業推進 江蘇省常州市で新会社

大和ハウス(本社:大阪市北区)は1月22日、中国江蘇省常州市で新たに不動産開発を行うため、子会社の常州市の100%出資子会社との合弁で新会社を設立したと発表した。同社は2007年より江蘇省蘇州市での分譲マンション開発事業を皮切りに、江蘇省エリアでの不動産開発を進めており、今回の不動産開発は江蘇省エリアで6カ所目。常習市では3カ所目の不動産開発事業。

島津製作所 新型コロナPCR検査試薬キットの海外輸出を開始

島津製作所(本社:京都市中京区)は1月21日、新型コロナウイルス検出試薬キットの海外販売を本格化していくと発表した。1月19日いシンガポールの健康科学庁から販売の暫定承認が得られ、2月上旬からアジア・オセアニア地域の統括会社Shimadzu(Asia Pacific)Pte.Ltd.を通じて東南アジアに輸出する。試薬キットの海外向け生産量は、最大で月間3,000キット(30万検査分)を想定している。