「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

三菱自 国内全工場で一時稼働停止 新型コロナで需要減少を受け

三菱自動車(本社・東京都港区)は4月2日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界的に自動車需要が減少しているため、グループのすべての国内工場で自動車生産を一時休止すると発表した。工場・組立別ラインの稼働停止は次の通り。水島製作所(第2)4月6~23日、岡崎製作所4月9~17日、パジェロ製造4月13~20日。

デンカ「アビガン」の原料マロン酸ジエチルの供給を決定

デンカ(本社:東京都中央区)は4月2日、日本政府の要請を受け新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の患者を対象とした、抗インフルエンザ薬「アビガン(R)錠」(一般名:ファビピラビル)の原料となるマロン酸ジエチルを供給することを決めたと発表した。同社青海工場(所在地:新潟県糸魚川市)で5月より生産を開始する予定。
マロン酸ジエチルは合成香料・農薬・医薬品などの原料として使用される有機化合物で、アビガンの原料となる。同社は国内唯一のマロン酸ジエチルメーカー。

エーザイと生化学工業 変形性関節症治療剤の中国での開発・販売で提携

エーザイ(本社:東京都文京区)と生化学工業(本社:東京都千代田区)は4月1日、生化学工業が創出した変形性関節症治療剤「SI-613」(ジクロフェナク結合ヒアルロン酸)について、中国において共同開発および販売提携することで契約締結したと発表した。開発、承認取得後、製品をエーザイに供給し、販売はエーザイが担当する。開発費用は両社で折半し、エーザイは生化学工業に対して契約一時金と開発並びに販売マイルストンを支払う。
加齢などによる中国の変形性膝関節症患者は約4,700万人と推計されており、今後も増加していくと予測されている。

スバル 新型コロナ禍で国内工場も停止 17日間の稼働停止

SUBARU(本社:東京都渋谷区、スバル)は4月1日、大規模な国内工場の生産調整の実施を発表した。4月11日から5月1日の間、国内唯一生産拠点、群馬製作所(所在地:群馬県太田市)の操業を停止する。自動車メーカーでは異例ともいえる、稼働日ベースで17日間の操業停止となる。ただ、非正規雇用含め従業員の雇用を維持し、給与も100%保証するという。
群馬製作所は、本工場および矢島工場(完成車工場)、大泉工場(エンジン・トランスミッション工場)で構成され、文字通り同社の基幹工場。同製作所の操業再開は大型連休明けの5月11日の予定。
スバルの生産は日本と米国インディアナ州の2拠点体制。このうち米国の完成車工場は州の外出禁止令を受けて、3月23日から4月17日までの予定で操業停止している。今回日本で生産調整に入ることで、一時的に全工場が止まることになる。

ソフトバンクとKDDI「5G JAPAN」設立 地方の5Gネットワーク整備へ

ソフトバンク(本社:東京都港区)とKDDI(本社:東京都千代田区)は4月1日、地方における第5世代移動通信システム(以下、5G)のネットワークの早期整備を共同で推進するための合弁会社「5G JAPAN」(本社所在地:東京都港区)を同日設立したと発表した。
資本金は5億円で両社が折半出資する。両社が保有する基地局資産を効率的に相互利用するインフラシェアリングを推進し、5G基地局の工事設計や施工管理に関する業務を行う。

阪和興業 インドネシア・スラウェシ州の徳信鋼鉄へ10%出資参画

阪和興業(東京本社:東京都中央区)は3月30日、インドネシアの高炉一貫普通鋼メーカー、徳信鋼鉄有限公司(所在地:スラウェシ州モロワリ県)に対し10%の持分出資で参画し、3月29日に第1高炉の出銑に成功したと発表した。
徳信鋼鉄有限公司は、中国の徳龍鋼鉄グループが、中国の青山実業グループの上海鼎信集団およびINDONESIA MOROWARI INNDUSTRIAL PARKとの合弁で設立された鉄鋼メーカー。スラブ、ビレット、丸棒、線材などを生産する。生産能力は350万トンを予定。第1高炉は3月、第2高炉は5月に稼働する予定。同プロジェクトには生産能力をさらに500万トンへ増強する計画がある。

サンゲツ ベトナム・ホーチミン市に合弁で内装材の現地法人

インテリアのサンゲツ(本社:名古屋市西区)は3月31日、シンガポールの連結子会社のGoodrich Global Holdings Pte.,Ltd.と共同出資し、ベトナムのホーチミン市に現地法人Sangetsu Goodrich Vietnam Co.,Ltd.を設立したと発表した。新会社の資本金は100万米ドル(約1億1,000万円)で、出資比率はサンゲツ49%、Goodrich Global Holdings Pte.,Ltd.51%。内装材の販売はじめ内装設計・施工を手掛ける。3月4日に設立、4月1日から営業開始する。

PPIH タイ・バンコクにDON DON DONKI 2店舗目オープン

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(本社:東京都目黒区、以下、PPIH)は3月30日、グループのタイ現地法人DONKI Thonglor Co.,Ltd.が3月31日に「DON DON DOKI The Market 本店」を、首都バンコク中心部の商業施設「The Market Bangkok」内にオープンすると発表した。タイでは2月22日にオープンした1号店に続く2店舗目となる。売場面積は2,679㎡(うち商品売場は1,775㎡)。営業時間は午前10時~翌午前1時。

ANA 客室乗務員6,400人を1年間の一時帰休で労組と合意

全日本空輸(ANA)は3月31日、新型コロナウイルスの感染拡大による旅客減少を受け、全客室乗務員の8割にあたる約6,400人を対象に一時帰休を導入することで労働組合側と合意した。期間は4月からの1年間。世界各国の入国規制に伴う相次ぐ大規模な減便で、人員が余剰になっており、コスト抑制につなげる。

三菱商事とALSOK 国内外のFM事業で資本業務提携

三菱商事(本社:東京都千代田区)と綜合警備保障(本社:東京都港区、以下、ALSOK)は3月30日、国内および海外におけるファシリティマネジメント(以下、FM)事業に関する資本業務提携に合意したと発表した。
国内では三菱商事がALSOKの連結子会社でFM事業・警備を担うALSOK双栄の株式の33.4%を取得し、海外ではシンガポールに2社合弁(三菱商事70%、ALSOK30%)でFM事業会社を設立し、同合弁会社を通じてタイ市場を皮切りに、東南アジア市場への進出を図る。
両社はビル管理業務の効率化・省人化を高いレベルで実現するだけでなく、テナント、ユーザーの快適性や利便性向上、建物全体の安全・安心等、付加価値の高いサービスやソリューションを提供し、FM事業における事業規模拡大を目指す。