「経済」カテゴリーアーカイブ

近畿の景気判断「回復」据え置き 日銀大阪支店

近畿の景気判断「回復」据え置き 日銀大阪支店

日銀大阪支店は8月10日発表した金融経済概況で、近畿2府4県の景気を「回復している」とし、前回(7月)の判断を据え置いた。企業の設備投資や公共投資が増加し、輸出も増加傾向が続いているため。
項目別では、高速道路や耐震関連の工事の増加などを背景に、公共投資の判断を「高水準で横ばい圏内の動きとなっている」から、「増加している」に上方修正した。住宅投資は、消費税増税による減少傾向が続いていたが、分譲マンションの需要などに持ち直しの動きがあり、「全体として弱めの動きとなっている」から「下げ止まっている」に引き上げた。

訪日外国人の観光需要への対応強化 近畿運輸局長

訪日外国人の観光需要への対応強化 近畿運輸局長

近畿運輸局の天谷直昭局長(56)が8月10日、大阪市で就任記者会見を開き、「関西経済の活性化に観光が果たす役割は大きい。訪日外国人の観光需要を一過性に終わらせないよう、取り組みを強化したい」と述べ、関西での新たな観光地の発掘や広域観光ルートの開拓に意欲を示した。
関西財界が要望するリニア中央新幹線の東京~大阪間同時開業については「JR東海が自己資金で(事業)を行っているので、それを尊重した中でどういう支援ができるかだ」とし、踏み込んだ発言はなかった。

「日本ワイン」ブドウ生産増やす 関西のワイナリー

「日本ワイン」ブドウ生産増やす 関西のワイナリー

関西のワイナリー各社が原料にするブドウの栽培面積を拡大したり、醸造施設を拡張したりして生産量を増やしている。国産ブドウを原料にして、国内でつくる「日本ワイン」を取り扱う飲食店や小売店が多くなっているためだ。
カタシモワインフード(大阪府柏原市)は、この2年間で自社のブドウ畑を1.5倍の3㌶に拡大。醸造用タンクも12本増やして54本にした。仲村わいん工房(大阪府羽曳野市)もブドウ畑を増やしている。今後も休耕地を借りるなどして栽培面積を増やす方針だ。羽曳野市では飛鳥ワインもブドウ畑を広げている。外食チェーンや全国のレストランから注文が増えており、つくれば売れる状況という。
大阪府でつくられるワインの生産量は国産ワイン全体の3%ほどに過ぎないが、昭和初期にはブドウの栽培面積が全国の都道府県でトップクラスだった時期がある。

ここだけの土産、食事が人気 新大阪エキマルシェ

ここだけの土産、食事が人気 新大阪エキマルシェ

3月4日オープンしたJR新大阪駅構内の商業施設「エキマルシェ新大阪」が予想を上回る賑わいを見せている。7月末までの土産物などの売上高は当初計画比2割増と好調で、訪日外国人も含む旅行客が増える夏休み期間中は3割増とさらなる上振れが見込まれている。
エキマルシェ新大阪は同駅の大規模リニューアルの一環として整備され、店舗面積を従来の1.5倍に拡大。地元企業のアンテナショップなどが出店し、ここでしか買えない関西土産や食事が楽しめるのが特徴。関西で80年以上前から販売されている銘菓「うぐいすボール」などが人気を集めている。

消費増税の「影響残っている」86% 府内中小企業

消費増税の「影響残っている」86%  府内中小企業

大阪シティ信用金庫がまとめた大阪府内の中小企業の景気実感調査によると、2014年4月の消費税率引き上げの景気や経営への悪影響について「残っている」と答えた企業の割合は86.7%に上った。「ほとんどない」は13.3%にとどまった。
景気の実感については「回復している」は33.0%で、「足踏み状態」が51.1%に上った。調査は7月上旬に行われ、取引先約1400社が回答した。

花紀京さん死去 吉本新喜劇 ボケ役で人気

花紀京さん死去  吉本新喜劇  ボケ役で人気

吉本新喜劇のボケ役で人気を集めたタレントの花紀京(はなき・きょう、本名・石田京三=いしだ・きょうぞう)さんが8月5日夜、肺炎のため大阪市内の病院で死去した。78歳だった。葬儀は近親者のみで営む。
花菱アチャコとのコンビで昭和漫才の全盛期を築いた横山エンタツの次男。関西大学文学部仏文科中退後に芸能界入り。脚本家の花登こばこが大村崑さん、芦屋雁之助さん、芦屋小雁さんらと結成した劇団「笑いの王国」に参加、「花紀京」という芸名は花登が付けた。脱退後、吉本新喜劇で座長を務めた。
とりわけ一升瓶を片手に、ニット帽を被り、地下足袋を履いた土木作業員姿で絶妙のボケを魅せた。ひょうひょうとした、人情味あふれる演技で観客を引き付けた。

14年度近畿の国税3年連続増 7年ぶり8兆円台

14年度近畿の国税3年連続増 7年ぶり8兆円台

大阪国税局は8月6日、近畿2府4県で2014年度に収められた国税総額が8兆2885億円となり、3年連続で増加したと発表した。景気回復に伴う企業業績の改善と消費増税の影響で、前年度から11.7%増え、リーマン・ショック前の07年度以来、7年ぶりに8兆円台を回復した。
税目別では消費税が2兆6328億円で42.5%の大幅増となったほか、源泉所得税の2兆1820億円(4.9%増)、法人税1兆7207億円(0.7%増)などで前年を上回った。

「大阪会議」2回目の会合を8/13に招集

「大阪会議」2回目の会合を8/13に招集

大阪府と大阪、堺両政令市の首長と議員計30人でつくる「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の今井豊会長(大阪維新の会府議)は8月6日、2回目の会合を13日に開くと委員に通知を出した。ただ、自民や公明などの出席対応次第では定足数を満たせず、会合を開けない可能性もある。

訪日客受け入れへ空き部屋活用 府が条例再提案

訪日客受け入れへ空き部屋活用 府が条例再提案

大阪府は8月4日、マンションなどの空室を宿泊施設に利用できるようにする全国初の条例案を9月定例議会に再提案することを決めた。ク牛に宿泊利用は旅館業法で禁じているが、外国人観光客の増加を受け、特定地域規制を緩和する国家戦略特区の特例を使う。条例は昨秋の議会で否決されたため、治安対策など新たな提案を盛り込んだ。

7月近畿景況感4カ月ぶり改善 民間調べ

7月近畿景況感4カ月ぶり改善 民間調べ

帝国データバンク大阪支社が8月5日発表した近畿2府4県の7月の景気動向指数(DI、「良い」から「悪い」を差し引いた値)は、前月から0.6㌽改善して43.2だった。4カ月ぶりに前月を上回ったが、全国(45.4)との格差は0.1㌽拡大した。設備投資の伸びや原油安といった要素が景況感の改善に寄与した。
業種別では原油安の恩恵を受けた運輸・倉庫(42.7)や、マンション販売が好調な不動産(47.7)がともに前月から2.7㌽改善した。