花紀京さん死去 吉本新喜劇 ボケ役で人気

花紀京さん死去  吉本新喜劇  ボケ役で人気

吉本新喜劇のボケ役で人気を集めたタレントの花紀京(はなき・きょう、本名・石田京三=いしだ・きょうぞう)さんが8月5日夜、肺炎のため大阪市内の病院で死去した。78歳だった。葬儀は近親者のみで営む。
花菱アチャコとのコンビで昭和漫才の全盛期を築いた横山エンタツの次男。関西大学文学部仏文科中退後に芸能界入り。脚本家の花登こばこが大村崑さん、芦屋雁之助さん、芦屋小雁さんらと結成した劇団「笑いの王国」に参加、「花紀京」という芸名は花登が付けた。脱退後、吉本新喜劇で座長を務めた。
とりわけ一升瓶を片手に、ニット帽を被り、地下足袋を履いた土木作業員姿で絶妙のボケを魅せた。ひょうひょうとした、人情味あふれる演技で観客を引き付けた。