近畿4~6月期の中小企業業況ほぼ横ばい 日本政策公庫
日本政策金融公庫大阪支店が7月17日発表した近畿地区の中小企業動向調査によると、2015年4~6月期の業況判断指数(前年同期に比べ「好転」と応えた割合から「悪化」を引いた値)はプラス0.8と、1~3月期(プラス0.6)に比べほぼ横ばいだった。
非製造業はプラス4.1で、0.7㌽改善した。製造業は1.6㌽悪化し、マイナス3.0。7~9月期予測指数はプラス5.3と、4~6月期比4.5㌽改善する見通し。
関空15年上期の旅客数は最多1096万人 年間2320万人
新関西国際空港会社は7月17日、2015年上半期(1~6月)の航空旅客数が半期ベースで過去最多の1096万人(前年同期比19%増)になったと発表した。中国人を中心に訪日外国人が急増しているためで、同社は年間旅客数も2320万人を見込んでおり、これまで最多だった2085万人(00年)を大幅に更新するとの見通しを示した。
国際線の外国人旅客数は、過去最多の458万人(前年同期比58%増)と大幅に伸びた。これにより年間でも開港以来初の1000万人台に迫る勢いとなっている。新関空会社は、関空は24時間運用で格安航空会社(LCC)などの増便余地が大きいことや、訪日客の間で関西の人気が高いためとみている。貨物便を含めた総離着陸回数は、半期ベースで過去最多の7万6816回(同12%増)となった。
関西訪日客1000万人ならホテル満室 増える外国人客
日本政策投資銀行は7月15日、関西を訪れる外国人観光客が2014年の約2倍の1000万人に増えた場合、ホテルの定員に対する宿泊客の割合を示す定員稼働率が82%に達するとの推計を発表した。部屋の定員を下回る人数で泊まることも多く、稼働率が8割を超えると「ほぼ満員の状態になる」という。
14年は海外から479万人が関西を訪れたと推計されている。平均で2日間宿泊すると仮定すると、ホテル平均稼働率は68%だった。関西経済連合会は20年に800万人に増やす目標を掲げているが、800万人での稼働率は77%、1000万人に増えると8割を超える。さらに平均宿泊日数が1日延びると94%に達する。特に大阪府では119%、京都府では104%となり、客室が足りなくなる。