「経済」カテゴリーアーカイブ

関電の電気料金再値上げ 知事らが批判 関西広域連合

関電の電気料金再値上げ 知事らが批判 関西広域連合

関西広域連合は7月4日、加入自治体の首長や議員による連合議会の臨時会を大阪市内で開いた。関電の電気料金再値上げの評価を尋ねた大阪府議に対し、首長からは批判的な見解が相次いだ。
同連合の会長を務める井戸敏三兵庫県知事は「再々値上げが断じてないように、監視の目を強めたい」と厳しい口調。橋下徹大阪市長は「経営能力がないので仕方がない。電力市場が自由化されれば、関電が淘汰されることは間違いない」と痛烈に批判した。
なお、会合の冒頭で井戸氏から、奈良県が広域連合への部分加入を表明したことを受け、「関西一体の広域課題への対応が進展する」との歓迎の紹介があった。

「大阪会議」の準備会合断念 松井府知事

「大阪会議」の準備会合断念 松井府知事

大阪府の松井一郎知事は7月4日、府と大阪、堺両市でつくる「大阪戦略調整会議」(大阪会議)について、首長と議長による準備会合を断念する考えを明らかにした。堺市の竹山修身市長と自民議員の協議で「準備会合は不要」との結論が出たため。松井知事は第1回会合を開く前に、議題などを調整する準備会合の必要性を訴えていた。
同日、松井知事は7月中に第1回会議を招集すると語った。これに対し、第1回会議の日程について自民側は「8月以降」を求めており、曲折が予想される。また、松井氏は週明け(7月6日)にも、「議長らに大阪会議のメンバー選定を要請する」と述べた

大阪府がハルカス・梅田に若者の就職支援拠点

大阪府がハルカス・梅田に若者の就職支援拠点設置

大阪府は若者の正社員化や離職率低下を促すため今夏、超高層複合ビル、あべのハルカスと梅田に拠点を創設する。府内の有効求人倍率は改善しているが、正社員になれない若者が多く、中小企業の人手不足も続いている。
若者にインターネット中心の求職だけでなく、繁華街にある窓口に立ち寄ってもらい、企業との出会いの機会を増やす。あべのハルカスには7月下旬から8月上旬に、梅田の拠点は大阪・新サンケイビル5階に設ける予定で8月上旬に、それぞれ開設をめざす。

大商が地域活性化へ中小企業対策で政府に要望書

大商が地域活性化へ中小企業対策で政府に要望書

大阪商工会議所は「関西特許庁」の大阪設置などを新たに盛り込んだ、中堅・中小・小規模企業対策に関する要望を、内閣総理大臣らに提出した。
要望では景気拡大の実感を全国に波及させるには、地域経済の主要な担い手である中小企業の活性化が不可欠と訴えている。そのうえで、医療などの成長産業への参入、新規事業開拓などに取り組む中小企業への支援や、円安や電気料金などのコストアップや、人手不足などに対するきめ細かな対策など、新規14件を含む101項目を掲げた。

府最大級の竪穴住居跡 寝屋川・上垣内遺跡

府最大級の竪穴住居跡   寝屋川・上垣内遺跡

大阪府教育委員会はこのほど、大阪府寝屋川市明和の上垣内(かみがいと)遺跡で、古墳時代(6世紀後半)の3棟の竪穴住居跡が見つかったと発表した。そのうち1棟は府内でも最大級の規模で、周辺の地名から渡来人ゆかりの集落だった可能性があるとみている。
竪穴住居跡の1棟は、東西約6.2㍍、南北5㍍以上の四角形で、通常(各4~5㍍)より一回り大きかった。周囲を20㌢以上掘り下げており、北側中心にはかまどの痕跡があった。柱穴も確認しており、建物を4本の柱で支えていたと推定している。
ほかにも、奈良時代(8世紀)の掘立柱建物1棟があったほか、須恵器(すえき)や土師器(はじき)の破片も出土した。現地の周辺には「太秦(うずまさ)」「秦(はた)」など渡来系氏族との関連をうかがわせる地名が残っている。

通天閣 復元された天井画のライトアップ点灯式

通天閣 復元された天井画のライトアップ点灯式

大阪シンボル・通天閣(大阪市浪速区)で7月3日、復元された天井画のライトアップが始まり、点灯式があった。1943年に焼失した初代通天閣に描かれていた天井画が再現された。ライトアップは初代の記録にもなく初めてで、毎晩、日没から午後11時まで、縦横17㍍のクジャクや花などが描かれた、色鮮やかな天井画を楽しむことができる。
初代通天閣の開業日(1912年7月3日)に合わせ、これまで進められていた免震対策など一連の改装工事の完了を祝して、通天閣観光が式典を開いた。

11/22 大阪府知事・市長選 まだ見えぬ構図

11/22 大阪府知事・市長選  まだ見えぬ構図

大阪府と大阪市の両選挙管理委員会は7月2日、任期満了に伴う府知事・市長選を11月22日投開票のダブル選にすると決めた。知事選は11月5日、市長選は同8日に告示される。前回のダブル選挙は大阪維新の会と既成政党の激突となったが、今回は現時点ではその構図はまだ全く見えない。
維新が市長選で候補擁立を見送る可能性があり、住民投票では共闘した他党も一枚岩ではないためだ。維新の候補には辛坊治郎氏らテレビキャスターや、吉村洋文衆院議員の名前が挙がっている。これに対し、自民、民主、共産は統一候補も視野に入れる。最右翼は都構想反対派のシンボルになった柳本顕自民市議団幹事長だ。ただ、自民や公明の一部に維新との対決を避けようとする動きもある。
知事選は松井一郎知事の動向が焦点だ。同氏が任期まで働きたいと述べ、その先については明言を避けている。自民からは反都構想の旗振り役となった京大大学院の藤井聡教授らの名前が挙がっているが本命は絞り切れていない。

近畿1.53%減 生産年齢人口の減少加速 老年人口のみ増

近畿1.53%減 生産年齢人口の減少加速 老年人口のみ増

総務省が7月1日発表した住民基本台帳に基づく人口調査(1月1日時点、外国人含む)で、近畿2府4県の人口統計は前年比0.24%減の2090万人となった。このうち生産年齢人口(15~64歳)は、1280万人で1.53%減少した。減少率は前年より拡大し、全国の1.43%も上回った。
老年人口(65歳以上)は3.64%増の538万人、年少人口(14歳以下)は1.42%減の272万人だった。人口総計は府県すべてが減少した。6府県の日本人の人口は0.25%減の2051万人。外国人は0.38%増の38万人だった。

関西高速道路ネットワーク協議会 関西経済界が決起

関西高速道路ネットワーク協議会 関西経済界が決起

関西経済連合会など関西の経済団体とする大阪府、大阪市などは6月30日、主要な幹線道路で未整備区間の解消を目指す「関西高速道路ネットワーク推進協議会」を設立し、東京都内で決起大会を開いた。
経済界と自治体が協力し、政府に早期整備を働きかける。協議会の代表に選ばれた関経連の森詳介会長は決起大会で「高速道と関西国際空港や阪神港を結ぶ重要路線の整備は、国全体の国際競争力強化にも大きく寄与する」と訴えた。その後、協議会のメンバーは太田国土交通相を訪問、早期、整備を働きかけ理解を得た。

大阪府の事業場 今年の夏休みは平均7.3日

大阪府の事業場 今年の夏休みは平均7.3日

大阪労働局が府内の事業場(法人や出先の工場、支店などを含む)の今夏の夏休み予定を調べたところ、連続休暇の平均日数は7.3日だった。昨年夏の調査結果に比べて0.8日伸びたという。
夏に連続休暇を取るのは202事業場で全体の87.8%だった。業種別の夏休みの平均日数は製造業が7.4日、非製造業が7.2日だった。調査は500人以上が勤務する230事業場が答えた。