東京産カカオのチョコ販売 小笠原で量産にメド 平塚製菓
平塚製菓(埼玉県草加市)は2月9日、東京都小笠原村の母島で生産されたカカオを使ったチョコレートを、2018年をめどに発売すると発表した。
チョコレートの原料となるカカオは通常、赤道に近い地域でしか生産できないとされる。しかし、同社は5年ほど前から小笠原の委託農家と協力して、ハウス栽培など栽培方法を工夫し研究を始めた。その結果、2016年は500㌔㌘、17年は2万㌧を収穫できるメドが立った。カカオ70%の場合、板チョコ7万枚分という。
コストは海外産よりも数倍かかるが、すっきりした味わいが特徴。『東京産』というブランドで打ち出す計画で、板チョコで700~1200円程度なら採算が取れるという。
OEM(相手先ブランドの生産)が主力の同社。自社ブランドで出すかどうかは今後検討詰める。