カネテツと紀文が業務提携 原材料調達と物流を共同化
水産練り製品メーカーのカネテツデリカフーズ(神戸市)と紀文食品(東京)は8月28日、業務提携を結んだと発表した。魚のすり身などの価格が高騰する中、原材料の調達や物流業務を共同で行い、コスト削減につなげるのが狙い。
7月の外食売上高2.5%減2カ月連続マイナスに
日本フードサービス協会(東京都港区)がまとめた7月の外食売上高(全店ベース)は前年同月比2,5%減少した。前年実績を下回るのは2カ月連続。気候不順で客足が鈍ったほか、中国の食肉加工会社が使用期限切れ食肉を使っていた問題を受け、日本マクドナルドが大幅減収になったことが響いた。
業種別にみると、ハンバーガー店を含むファストフードは5.6%減となった、牛丼店などの「和風」や「麺類」はプラスだったものの、3000店を超える店舗数を持つ日本マクドナルドの全売上高が18.0%減と低迷したため
パブ・レストラン・居酒屋は6.1%減、喫茶は0.5%減だった。これに対し、ファミリーレストランは1.1%増と好調を維持した。ただ、天候不順の影響で来店客数は2%減となった。
7月既存店の食品スーパー0.2%増収3カ月連続プラス
日本スーパーマーケット協会など食品スーパー業界3団体が発表した7月の全国スーパー売上高は既存店ベースで7901億円と前年同月比で0.2%増加した。前年実績を上回るのは3カ月連続となる。4月の消費増税前に発生した駆け込み需要の反動減が調味料などで続くが、相場高などに支えられた生鮮品が全体の売り上げを押し上げた。生鮮3部門は2.9%増えた。とくに豚肉の相場高が影響した畜産が8.1%増と大きく伸びたのが目立つ。
7月29日の土用の丑のウナギ関連商品が販売好調だった。水産も2.5%増加した。コメや飲料、調味料といった一般食品が買いだめの影響がまだ続いており、2.1%減だった。
太平洋クロマグロ15年1月からの漁獲枠半減 水産庁
水産庁は8月26日、「資源・養殖管理に関する全国会議」で、太平洋クロマグロについて2015年1月からの漁獲枠を半分にすると発表した。具体的には、幼魚の漁獲上限を年4007㌧と、2002~04年の平均値(8015㌧)の半分にする。日本沿岸を6地域に分け、それぞれに過去の漁獲実績に応じて計算した上限を設ける。九州南部が785㌧、日本海北部が410㌧、太平洋北部が285㌧などとする。
日本沿岸で地域別に漁獲上限を設ける。乱獲により太平洋クロマグロの親魚の資源量は過去最低水準に近づいており、きめ細かい管理で回復を目指す。クロマグロの価格が高止まりする一因になりそうだ。