「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

カネテツと紀文が業務提携 原材料調達と物流を共同化

カネテツと紀文が業務提携  原材料調達と物流を共同化

 水産練り製品メーカーのカネテツデリカフーズ(神戸市)と紀文食品(東京)は8月28日、業務提携を結んだと発表した。魚のすり身などの価格が高騰する中、原材料の調達や物流業務を共同で行い、コスト削減につなげるのが狙い。

サバ漁獲枠上限 漁船に割り当て10/1から試験導入

サバ漁獲枠上限  漁船に割り当て10/1から試験導入

 水産庁は8月27日、自民党の会合で資源量の低迷が懸念されているサバ類に関し漁船ごとに漁獲量上限を割り当てるしくみを、10月1日から試験導入すると公表した。漁獲量の枠を超えた船団は、試験操業の停止や試験操業許可を取り消す。

    対象は北部太平洋海区で漁船の収益性向上を目的とした国の実証事業に取り組んでいる大中型巻き網漁団10船団のうちの5船団。2015年6月30日まで実施し、船団ごとに5500~7100㌧の漁獲枠を割り当てる。

14年産米 梅雨の低温で西日本14府県作柄前年下回る

14年産米梅雨の低温で西日本14府県作柄前年下回る

 農林水産省は8月27日、2014年産米の作柄概況(8月15日現在)を発表した。九州、中国、四国など西日本を中心とする遅場米産地27都府県のうち14府県は前年同時期の13年産米の生育状況を下回った。梅雨の低い気温が原因とみられる。同省では今後、天候次第で早場、遅場ともに作柄が悪化する可能性があり、注視していきたいとしている。

7月の外食売上高2.5%減 2カ月連続マイナスに

7月の外食売上高2.5%減2カ月連続マイナスに

 日本フードサービス協会(東京都港区)がまとめた7月の外食売上高(全店ベース)は前年同月比2,5%減少した。前年実績を下回るのは2カ月連続。気候不順で客足が鈍ったほか、中国の食肉加工会社が使用期限切れ食肉を使っていた問題を受け、日本マクドナルドが大幅減収になったことが響いた。

   業種別にみると、ハンバーガー店を含むファストフードは5.6%減となった、牛丼店などの「和風」や「麺類」はプラスだったものの、3000店を超える店舗数を持つ日本マクドナルドの全売上高が18.0%減と低迷したため

 パブ・レストラン・居酒屋は6.1%減、喫茶は0.5%減だった。これに対し、ファミリーレストランは1.1%増と好調を維持した。ただ、天候不順の影響で来店客数は2%減となった。

7月既存店の食品スーパー0.2%増収 3カ月連続プラス

7月既存店の食品スーパー0.2%増収3カ月連続プラス

 日本スーパーマーケット協会など食品スーパー業界3団体が発表した7月の全国スーパー売上高は既存店ベースで7901億円と前年同月比で0.2%増加した。前年実績を上回るのは3カ月連続となる。4月の消費増税前に発生した駆け込み需要の反動減が調味料などで続くが、相場高などに支えられた生鮮品が全体の売り上げを押し上げた。生鮮3部門は2.9%増えた。とくに豚肉の相場高が影響した畜産が8.1%増と大きく伸びたのが目立つ。

 7月29日の土用の丑のウナギ関連商品が販売好調だった。水産も2.5%増加した。コメや飲料、調味料といった一般食品が買いだめの影響がまだ続いており、2.1%減だった。

極洋がオーストリアにすしネタなど供給する販社設立

極洋がオーストリアにすしネタなど供給する販社設立

 極洋はオーストリアに水産物製品の販売会社を設立したと発表した。欧米や東南アジアといった同社の供給網を生かし、すしネタなどをまず現地の外食店や小売店に供給する。すでに登記を済ませており、月内に事業を開始する予定。2015年度に16億円の売上高を目指す。

太平洋クロマグロ15年1月からの漁獲枠半減 水産庁

太平洋クロマグロ15年1月からの漁獲枠半減  水産庁

 水産庁は8月26日、「資源・養殖管理に関する全国会議」で、太平洋クロマグロについて2015年1月からの漁獲枠を半分にすると発表した。具体的には、幼魚の漁獲上限を年4007㌧と、2002~04年の平均値(8015㌧)の半分にする。日本沿岸を6地域に分け、それぞれに過去の漁獲実績に応じて計算した上限を設ける。九州南部が785㌧、日本海北部が410㌧、太平洋北部が285㌧などとする。

    日本沿岸で地域別に漁獲上限を設ける。乱獲により太平洋クロマグロの親魚の資源量は過去最低水準に近づいており、きめ細かい管理で回復を目指す。クロマグロの価格が高止まりする一因になりそうだ。

 

クロマグロ乱獲に「警報」水産庁が15年から導入

クロマグロ乱獲に「警報」水産庁が15年から導入

 水産庁は8月25日、クロマグロの水揚げ量が漁獲枠の上限に近づくと、漁業者団体などに「注意報」や「警報」を発するしくみを、2015年から導入する方針を明らかにした。太平洋クロマグロの乱獲防止が狙い。太平洋クロマグロは、野生動物の国際取引を規制するワシントン条約締約国会議(16年開催予定)で、絶滅危惧種に指定される恐れがあり、国際的な資源管理が課題となっている。

大和葡萄酒が20年メドに関西にワイン工場新設

大和葡萄酒が20年メドに関西にワイン工場新設

 山梨県の中堅ワイナリー、大和葡萄酒(甲州市)は2020年をメドにワイン工場を関西に新設する。場所は京都市内か大阪府内となる見通し。かつて京都と大阪でそれぞれ栽培していた古来品種「聚楽葡萄」や「紫葡萄」を栽培してもらえる農家を探し、原料を確保する。

 同社のワイン需要は東京が中心だが、新工場開設で関西にも浸透させる。これにより、関西の売上高比率を現在の1割以下から、10年後には3割に引き上げる。

大型船漁本格化で水揚げ量増大 サンマ一気に安く

大型船漁本格化で水揚げ量増大 サンマ一気に安く

 シーズン当初の7月の「流し網漁」での記録的な不漁から一転、北海道沖の太平洋でサンマ漁が本格化、大量に漁獲できる「棒受け網漁」の豊漁が続いている。これに伴い、8月初旬に1㌔当たり1万6000円の高値を付けた東京・築地市場のサンマの卸値は、18日以降、同1000円前後で推移している。前年同期に比べ6割安い。

 漁業情報サービスセンターによると、8月10日以降、サンマの水揚げ高は約1400㌧で昨年の2.5倍以上となっている。操業区域でサンマの資源量は回復したとの見方もある。