クボタ 食品加工事業に参入 熊本新工場で米粉パン生地
クボタは食品加工事業に参入する。12月に米粉を使ったパン生地の工場を熊本県菊陽町に新設し、2016年秋に冷凍パンの工場を立ち上げる。グループ販社の中九州クボタ(熊本県大津町)の出資会社がパン生地とパンの新工場を運営する。投資額は約6億円。生地の生産量は年300㌧でロールパン630万個に相当する。
運営会社は地元金融機関などが設立した農業ファンドから1億円の出資を受けた。地元農家からパン向けの専用米を調達する。
「回らない寿司」で訪日客狙う カッパが2号店
外食大手コロワイド傘下の回転ずし大手カッパ・クリエイトは、回転レーンのない新ブランド「鮨ノ場(すしのば)」で持ち帰りや、外国語対応を強化した2号店を東京・浅草に開設した。持ち帰り窓口を設けたほか、タッチパネル式の注文端末を4カ国対応にするなどインバウンド(訪日外国人客)でも利用しやすくした。
「鮨ノ場 浅草新仲見世店」(東京都台東区)の店舗面積は約100平方㍍、客席数は32席と店内スペースは限られる半面、周囲は国内外の観光客が往来する立地を生かし、持ち帰り商品を店頭で受け取れる専用窓口を新たに設けている。
今後渋谷区を中心に10月、11月に順次出店し、2019年に100店まで広げる計画。
外食チェーンの野菜調達に支障 緊急輸入開始
日本各地で8~9月に悪天候が続いた影響で外食チェーンの野菜の調達に支障が出始めている。日本マクドナルドや日本サブウェイ(東京都港区)は、米国産野菜などを緊急輸入するなどの対応に追われている。一部メニューで使用する野菜を別の物に変更するケースもある。
日本サブウェイはトマトやレタスの緊急輸入を始めた。トマトは米国、ニュージーランドから、レタスは米国から調達する。通常はほとんど国産野菜を使用している日本マクドナルドも、9月から米国からのレタスの輸入量を増やしている。
日本ケンタッキー・フライド・チキン(東京都渋谷区)は台湾産や米国産のレタスの輸入の検討を始めた。全量国産野菜をうたうモスフードサービスは、9月中旬からレタスやキャベツで契約農家以外からも調達を始めた。
ひかり味噌 10月中に業界初「ハラル認証」みそ汁発売
ひかり味噌(長野県下諏訪町)は10月中に、イスラムの戒律に沿った「ハラル認証」を取得した即席みそ汁を売り出す。原料を厳選し、専用設備を備えることでアルコールを使わずに、微生物の活動を抑えるなど技術的な課題を克服した。訪日客やイスラム圏での和食需要を取り込み、ハラル対応のみそ製品全般で3年後に3億~5億円の売上高を目指す。
今回発売する即席みそ汁は「MISO SOUP Wakame」として販売する。1食18㌘で100食入り1袋の単位で販売する。ハラル対応のみそ汁は業界初という。賞味期限は従来の輸出製品と同じ1年間。価格は1食15円程度の従来製品よりもやや高めに設定する。